【INTERVIEW】フェルナンド海斗さんin池袋西武オンライントークイベント(MC:松原ゆりさん)【前編】

一般社団法人LIFE IS ROSEと西武池袋本店のコラボ企画『五感で旅する世界旅行』オンライントークイベントより、フェルナンド海斗さんのインタビュー【前編】をお送りします。MCは松原ゆりさんが務めました。

―松原:海斗さんがタンゴにハマったきっかけは?

海斗:香川県の田舎で生まれて、ずっと陸上をやってたんですね。それまでダンスといえばYOSAKOIとかソーランとか、そういうやつだけだったんですけど。大学に入って今までやってこなかった事をやりたくなったんです。大学に”新歓”ってあるじゃないですか。『競技ダンス部の新歓は焼き肉が無料で食べれる』というのを知って、焼き肉目当てで見学に行ったんです。そしたらめちゃめちゃカッコよくて、先輩たちが踊っている姿を見たらビビッと来たんです。

―まさかのお肉がきっかけだったんですね(笑)

そうですね(笑)それがペアダンスとの出会いだったんですけど、大学の夏に練習がきつくて社交ダンスを一旦ログアウトしてしまって、それからはどこにも入らずにフラフラとしていたんです。「なんもやることないなぁ」と思っている時間が長かったんですけど、このままだと大学4年間勿体ないし、何もできないまま人生を過ごしちゃうと流石にやばい。「何もやることがないならとりあえず旅に出るしかないだろう」と思い立って、旅券を調べはじめて。「そういえば僕ヨーロッパ行きたかったなぁ」と思い出だしたので、「じゃあ、もう行っちゃおう!」と。なんもやってこなかった自分への反省と反動で、”3ヶ月後のバルセロナ行きチケット”と”その30日後の日本行きチケット”の2枚だけ一気に買っちゃって。

―つまり1ヶ月の滞在だったんですね?

そうです。先に1ヶ月行くっていうのだけ決めちゃって。当時はお金なかったんですけど必死で貯めて行った記憶がありますね。それ以来、旅にハマったんですよ。旅に出るといろんな発見があるので、そこからリュック1個背負って海外へ出るみたいな。お金貯めては旅行、貯めては旅行という生活をしていました。冷水しか出ないフィリピンのドミトリーに泊まったり、スペインでトマトを投げ合うお祭りに参加したり(笑)

この旅は「日本に帰ってやることを探す」というテーマがあって、ぷらぷらしながらも何か見つけないとなと思っていたんですけど、海外って言語があまり通じないけど、みんなで音楽に乗っている時だけは通じ合ってる感じがあったので、「やっぱりダンスっていいなぁ」と思って。「そう言えば、ダンスやってたけど途中でやめちゃってるな」と思い返して、ペアダンスの再開に至りました。日本に帰ってから先輩にタンゴの先生を紹介してもらってスタジオに通うようになって、どんどんハマっていくわけですね。

ある日先生から『将来やりたいことがある?』って聞かれてたんです。「今は何にもないですね。就活生するかも分からないです」と伝えたら『何もやることないなら、ダンスという道もあるよ』と言われて。ダンサーなんて自分とはまったく違う存在だと思ってたので、まさかと思ったんですけど、ダンサーやってる時の自分はめちゃめちゃ想像つくなって。こうして先生に弟子入りすることになったんです。決意した時のSNSがこちらですね。

2019年6月7日 @kaito_tango Instagram投稿より)なんというか、まだ少しビビっててツイッターにも書いてないことだけど、俺はやっぱタンゴダンサーになりたい。今までやってきたことでは全然ないし、たかが半年のタンゴ歴だが、心の奥底でずっと憧れてきた生き方がダンサーという道にある気がする。もちろん食っていけるかどうかはわからないしいろいろと厳しい世界。ただ毎日デスクワークをやってる自分は全く想像できないのに、毎日踊る自分はめちゃくちゃ想像がつく。やるだけやってみよう。そういう時期なんだとおもう。まず来年のアジア大会で結果を残し、20代のうちに世界の舞台に立つ。世界チャンピョンの弟子になり、日本一のスタジオで育成していただける現状が俺にはあって、リトルホンダなら絶対に即答だろうがリトルフェルナンドは正直ビビってた。厳密にはまだビビってるが、悩むよりはまず行動!もう言っちゃえって感じでここに記す。俺はダンサーになる。

ゲストプロフィール:
フェルナンド海斗(※トークイベント当時のプロフィール)
早稲田大学文化構想学部四年生。大学に通う傍ら、プロのアルゼンチンタンゴダンサーを目指し、世界チャンピオンであるアクセルアラカキ氏のもとで修行中。夢は日本にタンゴブームを起こすこと。今月下旬より、フェルナンド海斗のリアルを描くドキュメンタリー映画の配信が決定している。趣味は料理とお笑い。

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