【INTERVIEW】アーティスト・SUDAYUMAと家族の軌跡 #3【クラファン企画】

LIFE IS ROSEが全面的にバックアップしている、アーティスト・SUDA YUMAのアフリカ渡航プロジェクト。特別なクラウドファンディングに込めた想いをSUDA YUMAのご家族(母・裕子さん、兄・将太郎さん)に伺うインタビュー企画の最終回をお送りします。

SUDA YUMA 夢のアフリカ初挑戦プロジェクト-才能にBET-
https://rescuex.jp/project/76450

編集部:今回の滞在には、母・裕子さん、兄・将太郎さんもYUMAさんのサポート為に参加されますが、特にアフリカ渡航経験のないお母様にとっても、すごく人生観が変わるような経験になりそうですね。

裕子さん:もう私がハードルが一番高いんじゃないのかなって(笑)人生で苦手なことが「予約」と「移動」なので….私がアフリカに行くなんて「本当なのかな?」ってまだ思ってるんですけど、これは私にとっても大きなチャレンジ。この歳になって初めてアフリカ行く人って周りでもあまり聞かないので。それを経験させてもらえるのであれば、頑張ろうと思えています。

編集部:応援しております!帰国後は、お母様からもいっぱい話聞きたいです。アフリカ渡航経験のある将太郎さんは、YUMAさんにどんな経験をしてほしいですか?

将太郎さん:差別的な意味合いではなく、あんなにも異国の方々を大勢見る機会って、日本にいたらほとんど遭遇しないと思います。僕も初めてアフリカに渡っときは、すごくテンションが上がりましたね。YUMAはビックリすると思うんだよね、見たことないから。でも、アフリカの陽気なテンションはYUMAにも合う気がする。だから、そういう意味でも色んな刺激が彼らの中にもあると思うし、そういった文化とかYUMAが今まで日本で見てきたもの以外の、動物以外のカルチャーの部分も見てもらいたいなと思う。日本みたいに、みんなが携帯ずっといじってるわけじゃないんだよ!ずっとゲームしてるわけじゃないぜ!って。

編集部:せっかくアフリカに渡るので、現地ならではのカルチャーを感じ尽くしてほしいですね。YUMAさんは動物並みに好きなこと・趣味などあったりしますか?

裕子さん:アニメですね。エンドロール見て声優さんの名前を眺めて「この声優さんは、この人の声と、この人の声と、アンパンマンのこのキャラクターの人です」みたいに、全部覚えちゃうみたいなところもあったり。あとは世田谷線が大好き。電車は全然興味ないんですけど、二両の超ローカルな電車。それが全部色が違うので、見に行ったりします。ゲームも攻略本を全部頭に入れて完璧にやっていく感じなので、わりと完璧主義的なところもあるのかな?ただ終わるじゃなくて、ヘタクソな人を見たくないからあんまり人とやるのは苦手ですけど、ちょっとずつできるようになる場面も見えたりしています。記憶していくことはすごく得意なので、世界地図も全部頭に入っています。あとは自分で描きたいものをノートに何冊も何冊も…!題名がいっぱい書いてるんだけど、多分それ全部頭に入ってると思うんですよね。描くことで発散してる部分もあるのかなとも思うし、ただあまりにも記憶できちゃうから、嫌な出来事とか、何かあったこととか、忘れられない部分もあると思うので。

編集部:覚えられることって羨ましい反面大変なんですね。ご家族のみなさんは、YUMAさんがこの先の未来どうあってほしいですか?

裕子さん:いつもご機嫌で穏やかに、呑気でハッピーでいてくれれば、それでいい。絵を描くことによって彼が自己表現できて、みんなから反応が返ってくることも、ご機嫌な要素になっているとは思います。ただ、だからこれから絵で稼いでいこうと言うよりも、とにかく彼の心が安定するツールのひとつであってほしい。経済的な準備は親の務めだと思うので、一番私が願うのは、ご機嫌でいてほしいってことのみ。ただ、それを彼が獲得するに、どういう風に私たちが準備して、どういう風にいろんな人と手を取り合っていくべきか、まだ模索しています。

将太郎さん:僕は、絵は描き続ければいいと思っています。YUMAみたいな子は、公私の切替が理解できない部分があって。学校でもそうだけど、毎日決まった場所に行って何かしらをして帰ってくるっていうルーティンをずっと続けてきたので、それがに仕事に切り替わってるっていう感覚ってなかなか難しくて。YUMAが仕事を辞めて今1年半ぐらい経つんだけど、彼と俺の感覚からすると、絵を描くことがYUMAの仕事だと理解させ続けているし、少しずつわかり始めた1年半ではあるので。YUMAが絵を描くことで、仕事をして世の中の役に立ってるっていう実感が少しずつ出てきているので、それはそれで続けてほしいなと思う。

その反面、YUMAが例えば障がいの中で絵を描いてピアノをやったり、色々褒めてもらえるようなことが増えてくると、よく言われるのが『これって”障がい”って言ってしまえば個性の一つだから、そこまで特別扱いしないで一つの個性として受け入れればいいんじゃないか?』っていう話もあって。もちろん僕はその意味合いも理解はできるんだけど、家族当事者からすると、”個性”で片づけられるほど簡単な問題ではないんです。表面上のYUMAのアーティスト活動を個性として認めてもらって、世の中的に価値を出していくところも一つあるんだけれども、今後を考えると個性だけで巻き取れない部分を家族だけでサポートしてきているので、そこをこのYUMAの活動でみんなと一緒にやっていく中で、もう少し内面的な難しい部分も理解してもらいたい。支えるのが家族だけじゃなくて、一緒にサポートできるような体制をつくっていきたいです。ただ施設に入れるっていうのはちょっと味気ないなとも思うので…うまい形で作りあげていきたいというのが将来的な構想です。

裕子さん:YUMAの初めての挫折みたいなのが、高校で企業実習で。ちょっと厳しいところに行ったっていうのもあるんだけど。あの子は小さい頃からとにかく飼育員になりたいって言い続けていて。でも具体的に何をするのかとか、そういうのを別に調べるわけでもなく、漠然とずっと。私たちも「じゃあ動物のことを勉強すればいいよ」とか、そんな感じでずっと来たんですよね。で、実際に高校で次に進む時、僕は飼育員に進むの一点張りだったんですよね。上野動物園に話も聞きに行ったりしましたが、実際飼育員っていうのは本当に大変で…上野動物園で働ける人なんてごく僅か。それでも何か関われる機会があるものかを、いろいろ聞きに行ってみたりもしたんですけど、やっぱり命を預かる所として、売店のショップでアルバイト以外に実際に関わるっていうのはもうやっぱり難しいというのが現実であって。でもそれを納得させるのがもう本当に大変で…だから、それで企業実習が大変だったのと、次になかなか納得しないと進めない。そこは本当に時間がかかって。話し合いを続けてやっと次に進めるっていう感じがあったので。一つ一つ次に進むのってすごく大変で。だから今、将太郎が言ったことが各家庭でもっといろんな過程があると思います。

例えばLGBTについては割と話題になっているけれども、実際こういう子たちのサポートって親がしてるのが実際なので。そういう開かれたスペースみたいな色んな子が行けるような学校じゃないけど、普通の学校は本当に職業訓練校なので、授業とかもろくにないんですよね。でも、才能とか興味を持ってる子はたくさんいるから、この先、そういう部分が開かれていくといいな、というのが私の願いです。

編集部:最近になって”発達障がい”であったりとか、LGBTのグラデーションの解像度があがった印象があって。HSPだったりADHDだったり。特性上の脆さだけじゃなくて、才能の部分を見出してくれるっていう見方がどんどん広がっていますよね。私も当事者お話をすることがありますが、自身に関してADHDだったり、HSPだったりを抱えて大変だっていう部分を耳にしているので、なんか表面的に才能にあふれてるって所だけがピックアップされて、内に沈んでいる部分は自分だったり家族だったり、支えてくれる人が献身的に支えるっていうのが現状だなと感じています。そういった側面にも光を当てられるような、意義のある活動の一つに今回のクラファンがなっていったらいいのかなっていう風に思いました。

………………………………………………
SUDA YUMA 夢のアフリカ初挑戦プロジェクト-才能にBET-
https://rescuex.jp/project/76450

<運営>
株式会社Yumart

<アフリカ渡航期間>
2023年10月14日-10/25

<YUMA HP>
https://www.sudayuma.com/

<SNS>
・instagram
https://www.instagram.com/sudayuma/

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です