【INTERVIEW】江副亮子さん ・綿石早希さんin池袋西武オンライントークイベント(MC:アンジャリ(八尋美樹)さん)【後編】

一般社団法人LIFE IS ROSEと西武池袋本店のコラボ企画『五感で旅する世界旅行』オンライントークイベントより、下着ブランド「Rangorie(ランゴリー) 」を立ち上げた江副亮子さん 、綿石早希さんのインタビュー【後編】をお送りします。MCはアンジャリ(八尋美樹)さんが務めました。

―八尋:インドの好きなところってどんなところですか?

江副:都市部でも農村部でも、老若男女が『私たち、今キテるから!』『俺たちの時代だぜ!』みたいな意気込みというかパワーを感じるんです。この人たちと一緒に何かすると「私も来そう!」って思える。向上気流に乗っていけそうな気がするんですよね。やる気あふれる感じがインドにはあります。

―逆に困ったところもある…?

江副:前向きすぎて、なんでも『YES!』『できる!』って言ってくれるのですが、それを全部信じてしまって結果的に全然できないっていう事もあるので…

綿石:インドには『できない』って言ってはいけないような教育がされているというか、そういう文化があるようで。だから「どうやったらできると思う?」みたいにプロセスの質問をしてみて、その返答で信じれるか否かを判断しています。

―旅行者が道を尋ねた時、インド人は自信を持って教えてくれるんですけど、実はまったく知らなくて適当なこと言うことがあるみたいで。尋ねた側は怒るだろうけど、インド人は『知らないなんて言えない…きっとこうだろう!』というマインドなんですよね。

江副:みんな演説が上手で、しかもあの眼力で『correct!』って言われたら、そうなんだなと思ってしまいます。

江副:想像力が逞しくて、クリエイティブなんですよね。人がいっぱい関わるビジネスの現場で”伝言ゲーム”がはじまって、みんなそこでクリエイティビティを発揮しちゃうんです。

―各担当者の『これならもっと良くなるはず!』みたいなクリエイティビティがどんどん追加されて…最終的に依頼したものと違うものが出来あがることがあります。絶対に悪気はないと思うんですけどね。

江副:日本人にはない良いところでもありますよね。日本人は逆に”言われたことしかできない”っていうマインドセットがあるから。

―綿石さんは何かありますか?

綿石:インド人とFACEBOOKで友達になると、私の友達とかにすごい友達申請を送りまくったりしていて。「この人誰?早希ちゃんの友達なんだけど…」って言われる事がよくりました。

―FACEBOOKの使い方が日本人とちょっと違いますよね。日本だとリアルな友達が中心だけど、インドはMAX5000人(友達上限)まで到達している人がいて…”FACEBOOK FRIENDS”と言って、リアルには知らないけど繋がってる人を増やして、そこから何かを探そうみたいに思ってる人は多いのかもしれない。私は一時期200件くらい申請が来たことがありました…!

―女性の意識問題みたいなものが、インドと日本ちょっと違うような気がして。例えばインドの女性って、虐げられたりとか自由がないとか、そういうイメージがあったんですけど、結構最近インドの方が強いなって思うんですよね。

江副:企業の女子たちは実力があれば管理職にもなっているし、日本よりも男女平等だなと思います。

―出産してすぐ復帰して、子供を家族に預けて海外駐在する人もいて、そういう人たちは本当に強いし、意見もはっきり言いますよね。

綿石:一方で、上限と下限の差がすごいですよね。所属してる社会によって機会を活かせない女性たちもいる。

―そういった差を”下着”という形で埋めていけるといいですよね。

綿石:私たち日本人がインドの女性をエンパワメントしようって思っていたけど、話を聞いてると全然私たちよりも強くて。逆に日本の女の子のほうが、まだまだ意識として遅れてるところが沢山あるなと思って。日本の女子もエンパワーしたいなと思いました。

―人生の岐路に立たされて、どっちかを選ばなきゃいけない時に、日本の人って男性も女性もみんな”役割”っていうのを知らず知らずのうちに選んでると思うんです。「自分が何をしたいか」というより、”役割”として「何をしなきゃいけないか」って選んでいるけど、男女というボーダーをなくして、皆それぞれ好きなことをやっていいって思えるような人生になったらいいですね。

―それでは最後の質問です。あなたにとって“バラ色の人生”とはなんでしょうか?

江副:私にとって“バラ色の人生”とは、自分の気持ちに素直に生きること。死ぬ時に「自分やることができたな」「自分に正直に生きられたな」って思えたなら“バラ色の人生”だなって思います。

綿石:一人ひとりの自分の能力を最大限に引き出す社会をつくること。自分のポテンシャルも最大限引き出せて、それを何かしら社会のために役立てられたら、それが私にとっての“バラ色の人生”なのかなと思ってます。

―ありがとうございます。お二人とも本当にキラキラと美しくて、まぶしくて、まぶしくて仕方がありません!

🇮🇳Rangorie(ランゴリー) とは
美しいインドの伝統柄をあしらった女性用下着の製造、販売を手がけるブランド。
着る人に…デザインと着心地の良い物を身に着けることで生まれる幸福感、手入れの煩わしさや気温の変化に伴う不快感からの解放、これらを通して、着る人の能力を最大限引き出す物を提供します。
作る人に… 大きな能力を持ちながらも、それを発揮できる場所や機会の少ない人にこの商品の生産を依頼し、能力を発揮する機会を作ります。

※記事はコロナ禍に実施されたトークイベントの情報をもとに制作しています。
※2024年1月29日よりRangorie(ランゴリー) は、合同会社For DiLにブランド譲渡されました。

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